徒然なるままに欧州特許実務

ドイツで働く日本人弁理士が、欧州における特許実務に役立ちそうな情報を徒然なるままに書き記していきます。雑文・乱文にご容赦下さい。

2016年05月

2006-2015Erteilungsrate
















*特許査定率=特許査定件数/審査終了件数(特許査定件数+拒絶査定件数+取下件数)

参考サイト:http://dpma.de/service/veroeffentlichungen/jahresberichte/index.html




6月、7月の私長谷川の日本での出没予報(仮)です。

6月
 28日(火) 東京 企業訪問
 29日(水) 東京 企業訪問
 30日(木) 静岡・東京 企業訪問

7月
 1日(金) 東京 企業訪問
 4日(月) 大阪・兵庫 事務所訪問
 5日(火) 大阪 企業訪問
 6日(水) 大阪・兵庫 企業訪問
 7日(木) 富山 事務所訪問
 8日(金) 富山 企業訪問
 
 11日(月) 東京・神奈川 企業訪問
 12日(火) つくば 企業訪問 
 13日(水) 東京 企業訪問
 14日(木) 東京 研修講師
 15日(金) 東京 研修講師

打ち合わせの日程等にご参照下さい。

ドイツ特許庁の2015年のAnnual Reportが密かに公開されました。まだドイツ語版しか公表されておりませんが例年英語版も追って公表されています。

http://dpma.de/docs/service/veroeffentlichungen/jahresberichte/jahresbericht2015_barrierearm.pdf


Bild1

コメント
日本からドイツ特許庁への出願数の推移とは対照的に、日本から欧州特許庁への出願数は2012年から3年連続で減少となりました。

参考サイト:
https://www.epo.org/about-us/annual-reports-statistics/annual-report.html

ドイツの最高裁の判決(BGH GRUR 93, 651)によると、ドイツでプロダクトバイプロセスクレームが許されるのは、「パラメータによる特徴付けがその特性によって不可能またはおおよそ実際的でない場合(wenn eine Kennzeichnung durch Parameter seiner Eigenschaften unmöglich oder gänzlich unpraktisch ist)」になります(Tetraploide Kamille)。一見日本の最高裁と同じ要件を課しているようかにも見えますが、ドイツの最高裁が課した要件には「出願時」という文言は含まれていません。

また、化学物質(BGH GRUR 79, 461)、繊維(BGH GRUR 85, 31)、植物(BGH GRUR 93, 651)、動物(BGH GRUR 87, 231)およびモノクローナル抗体(GRUR Int 92, 330)などをプロダクトバイプロセスクレームで表現することは広く認められています。そして物クレームを構造と製法との組合せによって特定することを許可したドイツ最高裁の判決もあります(BGH GRUR 2001, 1129, 1133)。

さらに実際の審査では審査官によって物クレームに製法的特徴を追加することが求められることが多々あります。

以上を踏まえますとドイツにおけるプロダクトバイプロセスクレームに課される記載的要件は、日本の最高裁のそれよりもかなり緩やかかと言えます。

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