徒然なるままに欧州特許実務

ドイツで働く日本人弁理士が、欧州における特許実務に役立ちそうな情報を徒然なるままに書き記していきます。雑文・乱文にご容赦下さい。

2015年07月

Q.誤訳訂正はできる?

A.原文の日本語書面に基づいて補正ができるので(BlPMZ 98)、誤訳訂正も可能です。


Q.誤訳訂正ができる時期は?

A.審査段階、異議段階、無効訴訟段階で誤訳が訂正できます(Schulte, §35a)。


Q.誤訳訂正をする場合の手続きは?

A.通常の補正手続き誤訳も訂正することができます。そして誤訳訂正を伴う補正の場合は、実務上、意見書でその旨を説明します。


Q.日本語出願によるメリットは?

A.

・ドイツ語翻訳文に誤訳があっても原文の日本語書面に基づいて修正できる。

・ドイツ語書面の提出を後倒し(出願から3ヶ月以内)にできる。


Q.日本語出願によるデメリットは?

A.

・原文の日本語書面にミスがある場合は訂正できない。

・ドイツ語の翻訳文を提出する際に追加代理人費用がかかる場合がある。


過去の記事で日本人が欧州で希望に適った職場を見つけるには、例え求人広告がされていなくとも積極的にアプローチをしてみることの大切さについて説明しました。求人広告がされていなくとも積極的にアプローチ(以下「積極的アプローチ」とも称します)することのメリットは第一に就職先の選択肢の幅が広がることですが、それ以外にも様々なメリットがあります。以下積極的にアプローチするによって副次的に得られる5つのメリットについて説明します。


1.自発性・行動力をアピールできる
「求人広告を出していないのにも関わらず積極的にアプローチをする」という行動自体が自発性および行動力が伴わなければできません。このため積極的にアプローチすること自体で自発性・行動力をアピールできてしまいます。口頭や書面で自発性・行動力をアピールするよりも遥かに効果的なアピールになります。


2.営業活動への適性をアピールできる
以前の記事でも述べましたが欧州の事務所が日本人に求める重要なタスクの1つに日本への営業活動があります。そのため欧州の事務所は営業活動への適性をもった日本人を求めています。一方で就職活動は自分という商品を売り込む営業活動に他なりません。積極的なアプローチで自分という商品を売り込むことで自らの営業への適性もアピールできます。


3.ライバルがいない
求人広告に対する応募では通常自分だけでなくライバルである他の求職者も同時に審査されます。この場合例え絶対的に高評価を得られたとしても、ライバルよりも相対的に評価が低かった場合は、採用まで到達することはできません。一方で求人広告が出ていない場合、同時期にライバルが存在する可能性は格段に低くなります。このため絶対的に高評価を得てしまえばとんとん拍子で採用まで進むことができます。


4.働きやすい事務所に出会える可能性が高い
求人広告を出していないにも関わらず積極的なアプローチに興味をもってくれる事務所は人材の確保に熱心な事務所であると言えます。そういった事務所は優秀な従業員の確保のために働きやすい環境の構築にも熱心な場合が多いです。


5.採用された場合、自分の好きなことがやりやすい
事務所が求人広告を出す場合、採用後のタスクがかなり固まっています。このため採用された場合は事務所が用意したタスクをこなすことが最優先で自分がやりたいことを実行することが困難なことがあります。一方で求人広告がない場合は、タスクが固まっていない場合が多いです。このため自らのタスクを設定する自由度が高まります。


まとめ
いかがでしょうか。このように積極的なアプローチは、海外、特に欧州で職を探している日本人にとって採用の可能性を高められるだけでなく、働きやすい職場をスクリーニングすることもできる有効な手段であると言えます。

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