徒然なるままに欧州特許実務

ドイツで働く日本人弁理士が、欧州における特許実務に役立ちそうな情報を徒然なるままに書き記していきます。雑文・乱文にご容赦下さい。

2014年10月

募集は締め切りました。沢山のご応募ありがとうございました。


私の勤務先であるWinter Brandl特許法律事務所は、以下の内容で翻訳スタッフを募集しています。

応募資格:独→日、日→独、日→英が可能な特許翻訳者
機械系のバックグラウンドをお持ちの方を優遇させて頂きます。

勤務地弊所ミュンヘン支部またはフライジング本部

応募方法:以下のメールアドレスに履歴書ならびに希望給与額および勤務開始可能時期に関する情報を含む応募書面をドイツ語でご送付下さい。

e-mail: KHasegawa@wbetal.de

皆様のご応募を心よりお待ちしております。

次回の日本での欧州特許セミナーのトピックおよび日程が決定致しましたのでご案内申し上げます。今回は初の名古屋での開催となります。本セミナーは高評判だった2014年2月17日に東京で開催した欧州特許セミナーと同じ内容です。

● トピック: 「欧州における補正の実務」
欧州特許庁は、新規事項を追加する補正に対して非常に敏感で、日本やアメリカの補正実務に慣れた方にとっては、戸惑うことも多いと思います。また欧州における安易な補正は、特許査定後の異議申立において「逃げられない罠」と呼ばれる致命的な結果を招いてしまいます。

本セミナーでは、欧州特許庁ではどのような補正が許可され、どのような補正が新規事項の追加と判断されるのか、日本の審査基準と対比しながら説明したいと思 います。さらに、欧州においてより広範囲な補正を可能にするには、クレームおよび明細書をどのようにドラフティングしたらよいかについても併せて説明した いと思います。

● 日程: 2014年11月17日(月曜日)

● 時間: 18:00~20:00(講義に1時間~1時間半程度、質疑応答および名刺交換に30分~1時間程度を予定しています)

● 会場: 名古屋市中村区名駅4丁目8番12号菱信ビル 3F 309室
http://www.officepark-net.jp/conference/nagoya_station/conference01

● 会費: 無料

● 講師: Winter Brandl特許法律事務所 長谷川寛

● 定員: 先着20名

● セミナー対象者: 主に欧州特許の権利化に関わることがある企業知財部および特許事務所の担当者の方に有用となるような情報を提供できればと思っていますが、それ以外の方でも欧州特許実務に興味のある方であれば、是非ご参加下さい。

● 参加方法: 本セミナーへの参加をご希望される方は、以下のメールアドレスまで、ご氏名、ご連絡先、ご所属先およびセミナー参加希望の旨を明記の上ご連絡下さい。

Email:KHasegawa@wbetal.de

 ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

EPC加盟国・拡張国のValidationの庁費用をまとめてみました。

Vali

Validationには庁費用の他に現地代理人費用および場合によっては翻訳費用が掛かります。

参考サイト:http://www.europat.eu.com/

日本特許法29条1項では「特許出願前」に公知の発明については特許を受けられないことが規定されています。日本特許法29条1項では「特許出願の日前」でななく「特許出願前」という文言が用いられているため、公知になった時、分についても問題になります。したがって午前中に発明が公知になり、その日の午後に当該発明について特許出願をしても、原則新規性がないとして拒絶されることになります(工業所有権法逐条解説参照)。

一方、欧州では新規性の時期的判断基準は、公知の時期が「特許出願の日前」であるか否かです(EPC54条(2))。このため日本のように時、分については問題になりません。したがって午前中に発明が公知になり、その日の午後に当該発明について特許出願をしたとしても、当該午前中の公知によっては発明の新規性は否定されません。


参照条文:EPC54条
(1)発明は、それが技術水準の一部を構成しない場合は,新規であると認められる。
(2)欧州特許出願の出願日前に、書面若しくは口頭、使用又はその他のあらゆる方法によって公衆に利用可能になったすべてのものは技術水準を構成する。

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